年末年始は、たくさんの料理が出てきますね。
皆様は、どんな美味しい料理を食べましたか?妊婦の方は、生モノや海鮮系などが食べられなかったりで我慢したと思います。
年が明けて、お正月には【餅】を食べる方がほとんどだと思います。
しかし、妊婦はお餅を食べてはいけない?そんな話を聞いた事はありますか?
そこで今回は、なぜ妊婦は餅を食べてはいけないのか?そのワケを解説していきます。
妊婦が餅を食べてはいけないワケとは?
少し前の世代の方は、妊婦は餅を食べたら太ってしまう&乳腺炎になると言われていたそうです。
確かに、太りやすくなってしまうのはわかります。今でも、納得できる理由ですね。
ではなぜ乳腺炎になってしまうのか?
実はもち米が関係していた!
もち米を使用した餅には、母乳の出を良くしてくれる作用があります。母乳が少なくて困っている方にはオススメしたい食べ物なんです!しかし、母乳が足りている方が餅を食べてしまうと、赤ちゃんが飲み切れなかった時に母乳が残ってしまって乳腺が詰まってしまうリスクがあります。
なので、餅を食べるときは体にも個人差がありますので自分の身体と相談しながらにしましょう。

妊婦が太ってしまうといけないワケ
妊婦が太り過ぎてしまうと、高カロリーなど、栄養が偏った食事の食べ過ぎは妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)を引き起こす原因になってしまいます。妊娠高血圧症候群は、高血圧や浮腫みを生じさせ、合併症を引き起こすなど、母子ともに悪影響を受ける可能性があるとされています。
また、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)が進行すると、胎盤の機能が低下して高血圧の影響で血液の流れが滞り、栄養や酸素を母から赤ちゃんへ十分に届けることができなくなります。そうなってしまうと、赤ちゃんは十分に育たず、低出生体重児が生まれてしまったり常位胎盤早期剥離などのトラブルのもとになる可能性があります。
※常位胎盤早期剥離とは、赤ちゃんがお腹の中にいるとき、胎盤が子宮壁から剥がれてしまうことをいいます。
次に、妊娠糖尿病の原因になってしまうということです。胎盤からインスリンの働きを妨害するホルモンが分泌されるため、血糖値が高くなってしまうと考えられています。
妊娠糖尿病を発症すると、妊娠高血圧症候群や羊水量の異常などが起こりやすくなります。また、出産後に血糖値が正常に戻っても中高年になって糖尿病を発症しやすくなったりします。さらに、胎児にも流産や巨大児、心臓の肥大などが起こるリスクがあります。
また、母体への影響もあり、帝王切開率の増加、難産(肩甲難産)、羊水量の異常、子宮内胎児死亡のリスクがあります。
妊娠女性の体重の増加上限は約10kgと言われており、この10kgには胎児に必要なものがたくさん含まれていると言われています。10kgなら大丈夫だと思っている方!危険ですよ。
まず胎児の重さに約3kg、胎児や胎盤に酸素や必要な栄養を運ぶため、体内の血液量が増加するなどして約1.5kg、胎児が育つ子宮が大きくなり約1.5kg、羊水の重さに約1kg、胎盤の重さに約750g、乳児に栄養を与えるために胸も大きくなり約1kg、これに皮下脂肪が加わる形となります。
自分一人だけではないことを忘れずに体重管理には本当に気をつけましょう。
上手に餅を食べるコツ
・たっぷり野菜のお雑煮

野菜たっぷりのお雑煮は、食物繊維をしっかり摂取できるので満腹感を感じやすいです。なので、切り餅2つでも十分満足できます。カロリーも約300kcalと意外と低カロリーなのでオススメの食べ方です。ただしお餅は満腹感を感じるまでに少し時間がかかるので、だら食べやながら食べはせずにゆっくり噛んで食べることが大切です。
・磯部焼き

のりには色々なミネラルやビタミンがバランス良く詰まっています。大サイズ1枚で約1kcalと非常に低カロリーなのも妊婦にとっては嬉しいですね。さらにのりに含まれる食物繊維は、糖質の吸収を抑えてくれる為お餅との相性もバッチリです。ただし、醤油のつけ過ぎには注意をしてください!塩分摂取量が高くなってしまうので糖質を抑えていても、意味がなくなってしまいます。
・きな粉餅(砂糖少なめ)

お砂糖をたっぷり入れてしまうとカロリーが高くなってしまいます。ですが、きな粉には血糖値が急上昇するのを防いでくれる働きがあると言われています。お雑煮や磯辺焼きに飽きてしまったら、お砂糖を控えめにすればカロリーも抑えられるので、砂糖をいつもより少なめにしたきな粉餅もおすすめの食べ方です。
最後に…
お正月になるときや普段から餅を食べる妊婦さんやママさんにとっては、とても重要な内容だったのではないでしょうか?
大事な期間に、どのような食べ物が危険なのか、またそれを食べて良いとなった時にどうしたら身体の中に上手く入っていくのかなどを知っているか知らないかで大きな差が生まれてくると思います。
あなたが知っているだけで、危険なリスクからより避けることができるのです。
餅も絶対食べてはいけない食材ではありません。ですが、食べ過ぎてしまうことにより母体や赤ちゃんに危険を及ぼしてしまいます。餅を好きな食べ方で食べても大丈夫ですが、より吸収を良くしてくれたり砂糖の量をいつもより少し減らしてみたり、自分でできることは必ずあると思います。是非手間はかかると思いますが、大事な期間をより大切に過ごしてください。
最後まで、ご覧いただき有難うございました。
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